公益財団法人山形県建設技術センターは、県及び市町村の建設行政の円滑な推進を支援するために、建設技術者の技術力向上、公共工事における発注者支援業務及び流域下水道施設の維持管理業務等の事業を実施しております。
近年、本県において各地で豪雨災害などの大規模な自然災害が相次いでおります。当センターでは、災害が発生した際には、災害査定や復旧工事に係る発注者支援に最優先で取り組んでいるところです。被災市町村から要請があった場合には、災害復旧初期支援として専門技術者を派遣し、必要な技術的助言も行ってまいります。
これまでに整備されたインフラの老朽化や技術者の減少等が進む中で、より効率的な建設事業の推進、公共工事を担う建設産業の持続的な発展が求められております。当センターでは、建設技術に関して、相談対応や基礎及び専門の知識の修得、建設DX推進のための研修を実施し、県及び市町村職員の技術力向上を図るとともに、建設産業の担い手確保についても支援してまいります。
県及び市町村が推進している新たなインフラ整備やインフラ老朽化対策の支援については、積算等業務を計画的に進め、業務の効率化などの改善を行い、支援要請にできる限り応えてまいります。
流域下水道施設の維持管理支援については、山形、村山、置賜、庄内の4処理区とも機械設備や電気設備の老朽化が進んでいる中で、より適切な保守点検や修繕・更新に努めてまいります。また、集中豪雨などによる災害発生等緊急時に備え、技術力の向上、防災訓練の実施など、対応力を強化してまいります。
今後とも、当センターの経営理念である「公正性」「中立性」「守秘性」に基づき、公益法人として、良質な社会資本の整備並びに生活環境の向上及び公共用水域の水質保全に寄与するため、さらなる技術力の向上に努めるとともに、業務の効率化・平準化を進めながら、より質の高い業務執行、発注者支援に努めてまいりますので、なお一層のご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年4月1日